リスクとリターンと・・・
資産をどんな形で保有するのか?
現預金で保有するのか?
国債で保有するのか?
株式で保有するのか?
この選択こそが、資産運用そのものです。
代表的な資産の過去20年(2004年5月末~2024年5月末)の実績は表の通りです。

さぁ、どれにしますか?
急にそんな判断を迫られても困ってしまうのではないでしょうか?
そもそも、
「リターンってなに?」
「リスクってなに?」
ということを正しく理解していなければ、判断のしようがありません。
そこで、今回はまず「リターンってなに?」ということを再確認してみたいと思います。
資産運用におけるリターンとは、
期間のスタートの価格とゴールの価格を比較して、その期間の上昇幅を1年当たりの上昇率に換算したもの
です。

上のグラフは、3つの投資信託の20年間の値動きを表しています。
途中の値動きは様々ですが、どれも、10,000円だった基準価額が20年後に30,000円になっています。
20年間で3倍(+200%)になっているわけですが、この上昇幅を1年当たりの上昇率に換算すると5.5%となります。
1万円が毎年毎年コンスタントに5.5%づつ複利で増えて行くと20年で3万円になるということです。
3つの投資信託の途中の値動きは全く異なりますが、どれもこの20年間のリターンは 同じ5.5% ということです。
私たちがリターンの数字から得られる情報は、
その期間の始めの価格から終わりの価格に向かってどのくらいの「平均斜度」で昇ってきたのか
ということです。
リターンの数字からは、道程にどれくらいアップダウンがあったのかということは全くわかりません。
それを教えてくれるのが「リスク」ですが、詳しくは次回以降の投稿でお伝えします。
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