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再乗車は難しい

2024年7月5日現在、米国でも、日本でも、株式市場は極めて堅調です。

こんなときは、「そろそろ下落するかもしれないので、いまのうちに一旦売却しておこう」と考える人も多いのではないでしょうか。

でも、一旦売却してしまうと、再び市場に戻ってくる(再投資する)のは、思いのほか難しいものです。

売却後に予想に反して上昇した場合は、「そろそろ、今度こそ、いいかげん下落するでしょ!!」と思いながら、上昇相場を取り逃すことになります。

売却後に予想通りに下落した場合は、底を打ってから再投資することになりますが、一般の投資家が「底を打った」と確信できるのは、その底から大きく反発した後です。

どちらにしても、再投資する機会を逸して、そのまま数年が経過してしまう方が多いです。

市場に上げ下げはつきものですが、世界の株式市場は、その上げ下げを繰り返しながら年率7.8%【MSCIワールドインデックスの過去30年実績・ドルベース(出典はmyINDEX)】で上昇してきました。

相場をみながら売買を行う人の目的は、上昇相場は逃さず、下落相場は回避して、この長期の平均リターンを上回るリターンを獲得することです。

ごくまれに、首尾よくそれを実現出来る人もいますが、そのような人は、常に市場をウォッチして、様々なニュースをチェックして、将来を見通す為にかなりの労力を使っています。

また、予想が外れた場合に備えて、リスクの分散もしっかり行っているはずです。

私の場合は、生半可な知識で市場の動きを予測するのではなく、リスクを受け入れ、市場の上げ下げに動じずに長期投資を継続するというスタンスをとっています。

私自身の経験からも、多くのご相談者さんの運用成果を見ていても、この運用スタイルが一般の投資家にとっては最も適していると確信しています。

ただ、この運用スタイルを貫くためには、必ず理解しておかなければいけない点があります。

それは、「そもそも株式とは何なのか?」そして「株式市場はなぜ成長を続けてきたのか?」という点です。

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