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ノイズは無視して長期投資を【2024年10月】

<<<以下はニュースレターの原文です>>>

上は、先進国の上場企業約1,300銘柄に分散投資するある投資信託の過去20年間の値動きです。

当たり前の話ですが、資産運用では買った値段よりも高い値段で売れば利益を得ることができます。

この投資信託をどのタイミングで買ったとしても、購入価格を超えるまで保有し続けていれば、誰でも利益を得られたはずですし、グラフを見る限り、それはさほど難しいことではないように思えます。

ところが、過去にこの投資信託を売買した人の中には、損失を被った人(=買った値段よりも安い値段で売却した人)が少なからず存在します。

彼らがそんな非合理的な行動をとったのは、下落相場でさらなる下落への恐怖に耐えられなかったからです。

下落相場ではテレビ、新聞、雑誌などのメディアが「史上最大の下落!!」などと騒ぎ立てます。

8月の日経平均の下落局面も正にそうでした。

ところが、その後に日経平均が暴落前の水準を回復しても、そのことはほとんど報道されませんでした。

暴落はニュースになっても、回復はニュースになりません。

マスコミが発するノイズに惑わされて不安になったときには、世界の株式市場が過去200年に渡っていくつもの暴落を乗り越えて成長してきたという事実を思い出したいものです。

金利が上がろうが、どこかで戦争が起きようが、首相や大統領が替わろうが、個々の企業は今日も商売を続けています。

せっかく利益を生み出し続ける優良企業に投資をしたのに、外部要因でたまたま暴落しているときに、わざわざ安値で売却するなんて本当にもったいないことです。

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